数多くの美しい建造物が立ち並ぶ街並みから、サンクトペテルブルクは、'北のベネチア'とも呼ばれています。街は華麗な教会、美しいアーチ型の橋、優美な宮殿、広々とした通りなどで満ちています。この街を訪れる人は、ベルリンやアムステルダム、そしてパリといった街を思い起こすかもしれません。しかしロシア独特のアイデンティティがはっきりと表れており、それがサンクトペテルブルクを、他に類を見ない街にしています。
1703年にピョートル大帝によって開かれたサンクトペテルブルクには、帝国時代はロシアの首都がおかれていました。当時のロシアで最も洗練された建築家や彫刻家、そして芸術家たちが、今日のこの街の名声をつくりあげました。聖ペテロ・パウロ教会の美しい尖塔、聖イサアク大聖堂の光輝くドームや広々とした柱廊のあるファサード、そして復活ルーテル教会の荘厳なドームなどがその例です。
ロシア革命以降、首都はモスクワに移りましたが、サンクトペテルブルクは依然として国の文化と芸術の潮流の中心でした。キーロフKirovバレエ団は、モスクワのボリショイバレエ団と並ぶバレエ劇団で、マリインスキー劇場Mariinsky Theatreで定期公演を行っています。またエルミタージュ美術館Hermitage Museumは、世界でも最も重要な美術館のひとつと称されており、市内観光の目玉でもあります。
サンクトペテルブルクのもうひとつの名物は、6月から7月にかけての幻想的な‘白夜’です。夏に起こる自然現象で、太陽が水平線に沈みきらずとどまっているのです。市内で行われる夜間のフェスティバルやイベントの格好の背景となります。